愛犬のために ワンちゃん・ネコちゃんの皮膚ケアーについて
毛でおおわれているので誤解されやすいのですが、じつは人間の皮膚よりも薄く繊細なワンちゃん・ネコちゃんの皮膚。そんな、全身が毛でおおわれたワンちゃん・ネコちゃんにとって、決して快適とは言い切れない季節がやってきます。北海道は本州に比べて過ごしやすいとはいえ、湿度が高い日本の夏、ワンちゃん・ネコちゃんの肌のトラブルが増える季節でもあります。
皮膚トラブルの原因は様々ですが、特に多いのは『細菌や真菌(カビや酵母)によるもの』『ノミ・ダニなどの外部寄生虫によるもの』と、これらを含む『アレルギー(食餌や接触)によるもの』などです。気温が高く湿度も高い夏は細菌・カビ、外部寄生虫が最も活発になる季節です。気温が高く湿度も高い環境では、食欲や体力が低下し、ストレスを感じやすく、免疫のバランスを崩して、皮膚のトラブルや他の病気にもかかりやすくなってしまいます。皮膚のトラブルが厄介なのは、「舐めこわし」や「掻きこわし」を誘発し、治療の長期化を招きやすい点です。ちょっとした痒みやキズがきっかけになって、なかなか良くならずに、ワンちゃん・ネコちゃんに辛い思いをさせることのないように、飼い主さんが気を付けてあげられるポイントをご紹介します。
まずは清潔を心がけることです。
ワンちゃん・ネコちゃんの身の回りのものはこまめに洗濯をしましょう。
また普段の生活スペースの掃除も忘れずに。
ケージやクレートはもちろんその周りもきれいにしてあげましょう。
無駄毛の除去と皮膚のマッサージを兼ねてブラッシングは毎日行いましょう。
シャンプーでワンちゃん自身もきれいにしてあげましょう。
食餌後に汚れた口まわりや顎下を絞ったタオルなどで拭いてあげましょう。
パグなど、短頭腫では顔のシワの間もケアしてあげましょう。
散歩の後のケアも大切です。
足の裏はもちろん体の汚れやホコリも拭いてあげましょう。
肉球周りは、ほぼ唯一汗をかく部分で汚れが残りやすく湿りがちです。拭いたり洗った後はしっかりと乾燥させましょう。
皮膚トラブルを起こしにくい健康状態を保てるよう心掛けましょう。
暑さで体力が低下するだけでも免疫のバランスは乱れやすくなってしまいます。
必要な栄養バランスのしっかりした食餌を与えることが必要です。
適度に遊んでストレス発散できるようにしましょう。
安心して睡眠がとれる環境を用意することも重要です。
ブラッシングやシャンプーなどのケアもワンちゃんと飼い主さんのコミュニケーションになりストレス発散につながります。
清潔を心掛け、ストレスを少なくしてあげて、飼い主さんも一緒に快適に夏を過ごしましょう。