動物病院でできること
ワンちゃん・ネコちゃんの病気に関する正しい知識を持ち、日頃から、いつもと変わった様子や食餌の変化など、記録しておく習慣は大切です。小さなサインを上手にキャッチして受診することで、早期発見・早期治療開始につながります。予防できる病気は防いであげましょう。
- 混合ワクチン
- 子犬・子猫は、母犬・母猫からの初乳を飲むことで、母親からの抗体を獲得します(移行抗体)。
生後しばらく、子犬・子猫は感染症から守られますが、この移行抗体は体内で徐々に減少するため、適切な時期にワクチン接種が必要になります。生まれた年は、3回、その後は年に1回の接種を行います。混合ワクチンは、一度で複数の病気を予防するもので、いくつかの種類があります。
- 犬のワクチン犬の主な感染症とワクチン接種の組み合わせ
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予防できる病気 2種 5種 6種 7種 8種 犬ジステンバー ● ● ● ● ● 犬パルボウイルス感染症 ● ● ● ● ● 犬伝染性喉頭気管炎 ● ● ● ● 伝染性肝炎 ● ● ● ● 犬パラインフルエンザ ● ● ● ● 犬コロナウイルス感染症 ● ● 犬レプトスピラ 2種 ● ●
- 猫のワクチン猫の主な感染症とワクチン接種の組み合わせ
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予防できる
病気3種
混合4種
混合5種
混合猫汎白血球減少症 ● ● ● 猫ウイルス性鼻気管炎 ● ● ● 猫カリシウイルス感染症 ● ● ● 猫白血病ウイルス感染症 ● ● クラミジア感染症 ●
- お散歩・シャンプーデビューは獣医さんに確認しましょう
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目安は、初年最終ワクチン接種が済んで1週間から10日経ってからです。
最終ワクチンを接種した際、獣医さんにお散歩・シャンプーデビューの目安時期を確認してみましょう。
- ワクチン接種・目安の時期
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ワクチン接種・目安の時期は動物病院によって異なる場合があります。
我が子の正確なワクチン接種の時期を確認したい場合は、お手持ちの「販売契約書」をご確認ください。
犬の登録と狂犬病予防注射を忘れずに。
子犬では、生後91日齢以降120日齢までに狂犬病予防接種と畜犬登録が義務付けられています。
- 狂犬病予防接種
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狂犬病とは... 人も含めた全ての哺乳類に感染する病気で、日本の近隣諸国では、現在も発生しており、多くの人がなくなっています。海外から持ち込まれる動物がいる為、『狂犬病予防法』により毎年1回の予防注射が義務付けられています。お近くの動物病院をはじめ、保健所・市区町役所などでもご確認いただけます。
- 畜犬登録
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畜犬登録は、飼い主の義務です。当社で登録してある場合は速やかにお近くの市町村役場で名義変更をしましょう。
畜犬登録又は名義の変更
- 狂犬病予防接種と畜犬登録が必要です。
- 畜犬登録申請中です。郵送でご自宅に鑑札が届きましたら、名義変更をしてください。
避妊・去勢手術など、繁殖制限に努めましょう。
- 避妊/去勢手術
- 一般的には、メスのワンちゃんは年に通常2回、ネコちゃんはシーズンに数回発情がみられます。発情に困る場合、将来的に繁殖をする計画がない場合等は、動物病院でオスの去勢手術(精巣の摘出)、メスの避妊手術(卵巣の摘出)を行えます。金額につきましては動物病院にて様々です(平均1万円〜5万円)。お近くの動物病院でお確かめください。
避妊/去勢手術には、性ホルモンに関係する病気予防、遺伝的な病気予防、性的なストレス軽減、問題行動の予防や改善などの効果もあります。愛犬、愛猫の健康管理にも繋がります。
ノミ・マダニ・寄生虫などの予防や対策をしましょう。
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- フィラリア予防
- 蚊に刺されることによりフィラリアという糸のような虫が体内に侵入し、心臓や肺の血管に寄生する病気です。何年も無防備で過ごしてしまう間に大量に寄生され、元気だったワンちゃん・ネコちゃんの具合が突然悪くなったり、急死してしまったりする非常に怖い病気です。フィラリアをよく知って正しい予防をしましょう。
- フィラリア予防薬・目安の時期:「蚊の飛びはじめる時期」
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- ノミ予防・マダニ対策
- ノミは春先から夏場、秋にかけて活発に活動し、アレルギー性皮膚炎を起こしたり、寄生虫を媒介したりします。冬場でも最近は住宅環境がよくなってきたため室内の温湿度でも活動することがわかっています。マダニは思ったより身近な存在で、都会の公園や川原などにも生息しワンちゃん・ネコちゃんの散歩のときに寄生する機会を狙っています。また吸血時に恐ろしい病気を媒介します。今は首の後ろに塗るだけで予防、駆除できる薬が主流ですが効果が出ないものも多く出回っていますので使用の際は、獣医師にご相談下さい。
- ノミ予防・マダニ予防・目安の時期:「春〜秋」
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- 定期駆虫
- ワンちゃん・ネコちゃんのおなかに寄生する虫は種類も多く、人にも感染するものもあります。感染していても動物は無症状であることが多く、周囲の環境が汚染されてしまう事があり、知らないうちに飼い主様が感染してしまう可能性もあります。1 回 2 回の検便だけでは虫卵を見つけられないこともありますので、おなかの虫の定期的な駆虫・予防は人にもワンちゃん・ネコちゃんのためにも大切なケアです。とくに小さなお子様とふれあう飼育環境で推奨しています。
- 定期駆虫の目安:「年に 1 回以上」
- 「狂犬病予防接種」「畜犬登録」「避妊/去勢手術」は状況によって対応状況時期が異なります。